最終日(11月19日)


第4ラウンド(最終ラウンド)

最終ラウンドは、曇天、とても寒い天候で開始された。
風も時折強く感じる。
使用演技はスケジュールB
第一番手に橋本選手が安定したフライトを見せた。
橋本選手の1位通過は揺るぎない(前年までの1000分率方式ならば確定と表現できるのだが現行の平均点500分率方式では理論上、確定とは表現できない)

第1Rから第4R迄得点の内、最も低い点を除いた3つのスコア合計で総合成績が算出されるため、このラウンドがスタートした時点で、橋本選手を除くと 暫定順位は 2位泉水、3位土橋、4位小林 続いて国井、澤村選手が続く。
橋本選手を除く、残り2席を巡っての争い。 とくにこのラウンド最終前に土橋、最終に小林選手の出場順であり、最終まで結果は全く予測不可能。

前日にとは一変しての寒い天候とスケジュールBのためが、各選手よく飛んでいるものの得点の伸びは今ひとつ低い。
中盤に泉水選手がフライトし、現時点での最高点227.5を出すがこの時点でも3位以下の確定とはならない。
終盤に入り、澤村選手が国井選手を僅かに上回ったものの3位には届かず。

最終直前に土橋選手が見事な演技で、泉水選手と同点の227.5点を出し暫定2位に浮上。  最終の小林選手は得点が219点と僅かに届かず。
日本代表に、橋本、土橋、泉水が確定した。

世界選手権でトップになるより日本代表選抜を勝ち抜ける方が難しいとまでよく耳にする。
確かに、第一回世界選手権以降好成績を上げ続けている日本選手、その上位陣のみでの選抜会ならば当然だろう。
とくに、ここ数年のハードルの高さは並大抵ではなかった。

今回の大会は、新ルールの演技、新たな得点集計方法の導入、1ヶ月前の日本選手権が悪天候不成立となるなど、選手、関係者の関心が高い。
7名の審査員でローテーションを行い、審査員グループを本部テントと別棟としてより公正な運営となるよう主催本部も例年以上の体制で臨んだ。
選手は最終まで緊張感を切らさず最高の演技で臨んだ。
オートロで円を外す選手が皆無であったことでもそれが分かる。

久しぶりに 競技会らしい競技会を 見た気がする。




閉会式
酒井陪審員による成績発表




2007世界選手権 日本代表選手

日本代表
左より 土橋幸広、橋本学、泉水和幸


全員が世界チャンプ経験者のドリームチームが実現
団体優勝と個人好成績を期待する。
日本チームは、
阿部 伸 氏がチームマネージャーとなる。


注)
先に行われたアジアオセアニア選手権もこのメンバーと同じ顔ぶれ。
このときは、当然団体優勝 当然3位まで独占 と言われるのが彼らにとってかなりのプレッシャーだったらしい。

当然は禁句

このメンバーなら世界選手権でも当然我々の期待に応えてくれるだろう。

↑当然は禁句か

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