5.4.3 一般規格

【面積】
揚力発生ローターの排気面積は、250デシ平方メートルを超えてはならない。
複数のローターを持つヘリコプターで、そのローターシャフトが1ローター直径以上
離れている場合、両方のローターの総排気面積は250デシ平方メートルを超えてはならない。
複数のローターを持つヘリコプターで、そのローターシャフトが1ローター直径以下
離れている場合、両方のローターの総排気面積( ただし、重なる部分の面積は一回だけ算入 )は、250デシ平方メートルを超えてはならない。

   a)重量:模型の(燃料を除く)重量は6Kgを超えてはならない。

   b)モーター:
         ピストン・エンジンの排気量
            2サイクル・エンジン 最大15立方センチ
            4サイクル・エンジン 最大20立方センチ
            ガソリンエンジンのみ 最大25立方センチ

エレクトリック・モーターは推進力回路用として最大無負荷電圧42ボルトまで使用でき、ホバリング演技の後1回取り替える事が出来る。


   c)ジャイロ:
        外部からの指示を利用した自動的安定化装置の使用は禁止する。
        予めプログラムされた飛行による演技は禁止する。
        電子的レートセンサーの使用はヨー軸周りの回転に関するものに限定する。

   d)ローター・ブレード:
        全金属のメイン・ローター・ブレードまたはテール・ローター・ブレードは
        禁止する。

5.4.14 演技のスケジュール

  【飛行プログラム】
飛行プログラムは、9個の演技で構成される演技スケジュールAと、10個の演技で構成される演技スケジュールBにより構成される。(付属書5D F3C演技図解 参照)
各演技スケジュールは、各々のエアロバテック演技の開始、終了の方向を風の向きで表 記(例えば U,U は向かい風開始、向かい風終了  D,D は送り風開始、追い風終了   D,U は追い風開始、向かい風終了 を表す)し、一覧とした。
各演技スケジュールのホバリング演技(1,2及び3)における係数はk=2とし、残 りの演技の係数はk=1とする。
各々のスケジュールを完成させるために競技者に与えられた時間は、スケジュールAで は9分間、スケジュールBでは10分間である。
スケジュールのAは予選ラウンド1〜4で、決勝ラウンド1、2そして3ではスケジュ ールBが用いられる。

【スケジュールA】

1.バーチカル・レクトアングル1 
2.ノーズイン・アンド・テールイン・ホリゾンタル・エイト 
3.バーチカル・トライアングル・ウイズ・180°・アンド・360゜ピルエッツ
4.ツー・コンセクティブ・アキシャル・ロールズ
5.ツー・コンセクティブ・インサイドループス
6.インサイドループ・ウイズ・ハーフロールズ
7.ローリングストールターン・プラス・540°ストールターン
8.プッシュオーバー・ウイズ・360゜ピルエット
9.オートローテーション・ウイズ・180°ターン

  

【スケジュールB】

1.バーチカル・レクトアングル3
2.サークル・ウイズ・スリー・360゜ピルエッツ
3.トライアングル・ウイズ・ツー・360゜ピルエッツ
4.ロール・リバーサル
5.ワンループ・ウイズ・ストレートロール
6.キューバンエイト               
7.ダブル・ローリングストールターン
8.コブラロール・ウイズ・ハーフロールズ ・アンド・アウトサイドフリップ
9.プルアップ・ウイズ・360°インバーテッドピルエット
10.オートローテーション・ウイズ・ツー・900°ターンズ

5D.1 一般事項
演技科目は、左側から右側への風向きを例として図5D1と5D2に図示した。
    以下に述べる事項は全ての演技に適用され、正しく実行されない場合は減点とされる。
演技が視認不可能だった場合はゼロ(0)点となる。
ヘリパッドからの上昇、ヘリパッドへの降下は垂直でなければならない。
ランディングはスムースに、そしてヘリパッドの中央に行われなければならない。
ホバリング演技中は、全ての空中停止は2秒間以上とする。
ホバリング演技成分の円弧と直線は一定速度で行われなければならない。
ピルエットは、一定のターン率で行われなければならない。
ホバリング演技は機首を右または左に向けて開始し、一演技単位として行われなければな    らない。(各演技の開始の機首方向は同一でなければならない)。
競技者は、全ての演技中は図5.4.Aに示した直径1.2mの円内(P)に立たねばならない。
エアロバテックス演技は表示された方向で開始しなければならず、そして少なくとも10 mの長さの直線水平飛行をもって開始及び終了をしなければならない。
演技の進入と抜けは同一の高度と進行方向でなければならない。
一つ以上のループもしくはループの一部分は円でなければならず、同一の直径でなければならない。
連続したループは同一の場所と平面を持っていなければならない。
ロールは一定のロール・レートで行われなければならない。
連続したロールは同一のロール・レートで、同一の高度と進行方向でなければならない。
全てのエアロバテックス演技中、競技者は自分の模型を10m以上の高度に維持しなけれ ばならない。
全てのエアロバテック演技は120度の水平視野の中央で行われなければならない。
エアロバテック演技がジャッジラインから100m以上離れて行われた場合は減点となる。
論争となった場合、以下の文章が図5D1、図5D2よりも上位となる。