| 2011年1月から適用予定小改訂情報
 (2010年3月CIAM 決議事項)
 
 改訂1  演技、特にピルエット等の回転方向に関しての追記
 
 ※ピルエット等の回転方向に関して、説明不足、誤解を生みやすい等の意見が出て、どちらの方向に回転してもよいの追記を求めたもの。
 現行の内容のままで問題ありませんので日本のヘリ委員会HPでも特に伝えていません。
 
 ルールを読む際の基本は
 ・回転方向に関して特に記載がない場合は、任意の方向と解釈してよい
 ・ルールの中にも記載があるが、図(演技図)よりも文が優先する(図はあくまで補助的なもの)
 
 改訂を求めた委員の方達は基本的にご理解が不足されているようで。。。
 in either direction(回転方向はどちらの方向でもよい、どちらか一方に)
 という記載が演技説明文に登場しますが、改訂を求めた方々はとりわけどちらか一方ににこだわったようで、演技図が例えば右回転で始めてその後も右回転のままに描いてある、よって一度右で始めたらその後も全て右(左で開始したらその後も全て左)と誤解されやすいので、演技文の最後に右でも左でもどちらにでも回転してよいと追記すべき。。。。とのこと
 
 図はあくまで補助的なもの、図を描く際は便宜上右(又は左)に描いてあるだけ、、、
 
 どちらか一方にの意味は、回転途中に方向を変えるなと理解すればよいのでは。(これではピルエットではないが。。。)
 
 日本国内での予選、各地の競技会を見る限り日本の選手、フライヤーの方々は正しく理解されています。
 
 
 改訂2  別動力でのテールローター駆動の禁止を追記
 
 ※特に欧州の選手(ごく一部だが)はいろいろ工夫されるようで。。。
 メインローターの駆動をテールローターの駆動に伝達するのが一般的なシングルロータータイプの機構ですが、テールローターを別に搭載したモーターで駆動するへりを欧州選手権で使ったようで。。。
 目的はシングルロータータイプのパワーアップ(テールローターによって30%程喰われているパワーを全てメインローターの回転に使えるから。。。)
 現在の電子コントロール技術を使えばテール別駆動でも難なくコントロール可能
 
 ホビーとして一般的なフライトに使うのであれば無問題なのですが、競技となれば話は別で、ルールに
 
 ラダー方向の安定装置としてジャイロを1個のみ搭載してもよい  とあります
 
 これは、メインローターの回転に伴って発生するジャイロ効果によるラダー方向の不安定を解消するために1個のみジャイロの搭載を認めるが、これ以外に、特殊な装置や機構を用いて、ラダーをラダー以外をコントロールする目的に用いてはならない、と解釈されています。
 
 今回のテールハイブリッド化の機体はこれに抵触すると認められたため禁止となりました。
 
 注)今当たり前に使われているヘディングロックタイプのジャイロが登場した当時はこれを巡って大激論になったことがありましたが、ルールには抵触しないと結論づけられました。  というか、論議の最中にも、あまりにも急激にヘデイングロックタイプが普及し、気がついたら殆どのフライヤーが使い始めていたため、いまさら禁止に出来なかった背景も。。。
 
 裏話
 2010年3月にハイブリッドテールが禁止と決議されましたが、適用は翌年(2011年)1月から
 2010年夏から秋にかけての欧州での選手権では使う選手もいることから、決議、即実施の意見も多かったのですが、規定委員会はあくまで翌年の1月から開始が慣例と言い張ったそうで。
 半年だけハイブリッドテールでの出場が可能なのはいかがなものかと思いますが。。。
 
 2010年日本選手権に出場する選手などにはハイブリッドテールの使用の動きはないようですのでこの改訂内容も特に影響はないようです。
 
 
 
 
 
 
 
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