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9月9日現地発 雨で中断、強風の中、日本選手大健闘 予選第一日目の速報。 |
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いよいよ予選初日第1ラウンドのスタートです。 競技は2面に別れて行われますが、日本選手はすべてフライトグループAに属しており、今日は第1面で世界チャンピオンの橋本選手を含め4人の日本選手のフライトが行われます。 このフライトグループAには他に、アメリカチーム、フランスチーム、イタリアなどの強豪チームがひしめいており、目が離せない展開となりそうです。 定刻よりやや遅れて第2面ではアメリカ、Dwight Shilling選手による目慣らし飛行が行われました。通常は5名並んで審査を行っているジャッジラインに、今朝は審査員10名が座っています。実は決勝ラウンドもこの10名ジャッジ体制で行われるのだそうです。上下2名づつの得点がカットされ、中間6名の得点トータルがその選手の素点となるようです。 それにしても10名のジャッジが並ぶと、壮観と言うか、せせこましいというか…なんとも言えません。 さて我が日本選手団のフライトする第1面にスポットを当てて見ましょう。 緊張気味に空を見つめているのは、日本選手団のトップを切ってフライトするスターティングオーダー3番手の小林選手です。 いや、彼が空を見つめていたのは緊張からではなくて雨が降りそうだったからです。 来ました、また真夏(?)のスコールが。 待つこと実に4時間、日本選手権ではとっくに中止宣言が出されているところでしょうが、さすがに2面同時進行は余裕があります。 12時過ぎに雲が切れ、晴れ間が覗きだし競技開始となりました。 オーストラリア、イスラエルの選手に続き、小林選手のエンジンスタートです。 雨はあがっても、昨日も吹いていた強い背風が選手に試練を与えます。 ホバリング系の演技はさすがにつらそうです。 ピルエットでヘリが逃げて行かないないように必死で舵を打っている様子が、選手から30m以上離れた応援団席からでもうかがえます。 土橋選手、橋本選手ともに強風のために演技がまとまらず良い得点がでません。 着陸のときにローターが地面をこすりそうになるような状況では無理も無いといった感じです。 午後4時を過ぎ、だんだん空も暗くなってきました。 91のエンジンか?と思うような静かに調整された音でWayne Manにならぶここまでの最高得点を出したイタリアのStefano Lucci選手に続き、日本選手の最後は泉水選手の登場です。 ホバリングでの正確なライントレース、風にもめげずピルエットでもきっちりと旗をキープ。 さすが気合が入っています。上空でのダイナミックな飛びにつづきオートロをセンターサークルに決めたときには会場から大きな拍手が。 日本選手団の阿部団長からもやっと笑顔がこぼれました。 ここまでの最高得点253.5点です。 終了間際、5時前に日本選手団の最大のライバルとなるであろうCurtisの出番がやってきました。 今日の彼のホバリング系演技は、強い風を意識してか、ポイントポイントであまりこらえずに、スーっと流してゆくような特徴があります。 バーチカルトライアングルのピルエットも少し早いかな、と思われるスピードです。 上空フライトは「近めで低め」に徹した演技で、審査員の目から見るとダイナミックできれいな飛行経路という評価がでていたようです。オートロはセンターサークル真中にスキッドの後縁から前縁にかけ、ゆっくりと吸い付くような見事な演出で終了。 さすがに「見せる」演技が巧いなといった感じです。 得点もダントツの272、他の選手を大きく引き離す結果となりました。 全体的に風の強かった今日は、日本選手のようにボディ付きで飛ばすより、Pod and Boom(普通のキャノピーだけ、いわゆるホネ)で飛ばしている選手が優位になったようです。 明日、明後日に向かい風はなくなってくるという予報です。 現在第1ラウンド終了時点では開催国のアメリカが優位に立っていますが、日本選手にも必ずチャンスはあります。 皆様の声援で遠く離れた日本チームを是非表彰台に押し上げてください。 応援メッセージお待ちしてます! なお、2面同時進行のため公式の順位は本日は出ておりません。 また、文中の素点がそのまま順位とはなりませんのでご注意ください。(詳しくは得点の解説コーナーで) |
目慣らし飛行を担当したアメリカ、Dwight Shilling選手。(上左写真の赤帽子) 10人のジャッジメンバーが全員で模擬採点。 今回の決勝ラウンドでは10人で審査する。 日本からは菅木ジャッジ(左写真の中央、黒ジャケット)が参加しいてる。 模擬審査のあと、ミーティング。 予選ラウンドでは5人で1面を担当する。 |
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日本チームの最初にフライトした小林選手。 雨で4時間中断した後のスタートとなった。 飛行場の路面には水たまりが。 助手は、永塚氏が担当。 |
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ディフェンディング・チャンプの橋本選手。 風が強い状況にあたり、このラウンドでは実力発揮できず。 橋本選手のフライトを観戦する阿部チームマネージャー。 公式競技会では、チームマネージャーのみがジャッジの5m後方まで近づいて観ることができる。 |
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日本チームのピット | |
日本選手のみならず、第一日目は強風に悩まされた。 |
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土橋選手のフライト 土橋選手も含め日本選手のほとんどが強風に悩まされた。 |
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日本選手のうち、最高点を出した泉水選手。 強風の中、静演技をきめた。 |
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過去二回の優勝経験も含め、米国チームのエース、カーチス・ヤングブラッド選手は日本チームにとっての最大最強のライバル。 フレームタイプ(ポットアンドブーム)の機体が、今回のように強風下では有利に作用したようだ。 |
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小林選手とヘルパーの前田氏 世界選手権では原則として選手と助手で一台のバンを使用する。 飛行場への往復の時間は二人だけの作戦会議の重要な時間。 ほかに、団長、副団長、通訳の主要メンバーで一台使用する。 朝早く送信機を受付に預けに行くほか、夕方はチームマネージャーミーティングとかなりハードに行動する。 その他のヘルパーは数台の車に分乗。 全員で連ねると大移動集団となる。 |
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