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現地は日本より14時間遅れです。


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9月10日現地発  日本選手の調子もアップ。  日本チームメンバーが人命救助も!!
午前7時30分、いつにない冷え込みに、あつでのトレーナーを着込んで会場へと向う。 
"Gusty Wind" 第一フライトラインで配布されていたAMA発行の世界戦ニュース速報は、昨日の風をこう表現していた。絶えず変化しながら吹き付ける強い風ということらしい。
今朝はその"Gusty Wind"もやみ、左風がときおり吹いてくる。昨日のようなクロスウィンドではない、順風である。空に雲もなく、気温もあがるが同時に選手の点数も上がるであろう、おだやかな、しかし熱い戦いを予想させる朝だ。
1フライトグループ32人のため4日間の予選ラウンドでは、毎日8人ずつスタート順位が繰り上がる。今日は早くも6人目にCurtis Youngbloodの登場である。  独特のデザインをしたマフラーからいつものカン高い音を響かせ、テンポよくホバリング系演技をこなしてゆく。  上空もやはり低めの近めで飛ばしている。 295点、やはり今日は点が伸びた。  日本選手がどこまで伸ばせるか、風は弱い、Curtisに負けるな!
日本選手のトップは小林選手だ。風に耐えていただけの昨日とはまったく違うホバリング、そして伸び伸びした上空演技。 286点、おしくもCurtisに届かず。
笠岡の世界戦で優勝したCliff Hiattにも注目が集まるが細かいところで点を失い257点。  昨日の雪辱を果たすべく土橋選手がエンジンスタート。スムースな離陸、フラッグをジャストキープする止め、すべてが昨日とは違う。 上空でも今日はエンジンが走っている、胸のすく飛び。助手をしている高柳氏のコールにも一段と力が入る。Curtisに肉薄する291点を獲得。
橋本選手も今日は好い。  離陸、着陸のリズムの良さにそれが感じられる、いつもの調子が戻っている。  オリジナルカラーのボディがMuncieの空に映える。  黒川氏をはじめとしたメカニックも毎晩深夜までかかり、機体の調整にも余念が無い。  288.5点、第3、4ラウンドと確実に得点を上げてくるだろう。  演技終了後には橋本選手のファンが機体をとりかこんでいた。
32人目、本日の最後は泉水選手である。 演技のポイントポイントで「よしっ、よしっ」という選手団の声が聞こえるくらい決まっている。  引き込み脚仕様の利点を活かしたタテものもいい。  カーチスを捕らえたかと思われたが、惜しくもそれはならず。
終わってみると、昨日とは違う今日がそこにはあった。
このまま後2ラウンド、アクシデントが無く終了すると、1日めのスコアメイクできなっかったラウンドはまさに捨てラウンドとなるのである。  「明日は明日の風が吹く」、世界選手権のような大舞台においては悪い結果にこだわらず、いい意味で開き直るということも必要なのかもしれない。
昨日とはまったく違う飛びを見せてくれた、日本選手たちを見ていて、世界トップレベルの競技者としての彼らの精神的強さに感心させられた。

番外編
近くの湖でボート遊びをしていた家族の船が転覆。大人と5歳の子供と生後4ヶ月の赤ちゃんがおぼれているのを土橋選手とサポーターの林君が救出。  一家はその後病院に運ばれたが全員無事であったとのこと。  AMA世界戦速報にも記事が掲載されました。  幼い命を助けたということで、あちらこちらから賞賛の声があがっています。
AMA(米国模型航空協会)の本部
Youngblood選手は日本選手にとっての最強のライバル
演技中の土橋選手
選手が見つめる中競技が進行する。
世界選手権では、すばらしい演技には演技中でも選手たちから拍手が起こる。 
拍手を受ければ選手もさらに乗ってくる。
決勝ラウンドは、特に拍手も多くなる。
日本選手権ではまず無い光景だ。
演技中の橋本選手
橋本選手の機体の周りには多くのファンや選手が。
演技中の泉水選手。
演技中の小林選手
世界選手権では会場でニュースが発行される。
選手や会場の話題を拾ったデイリーニュースだ。
土橋選手と林サポーターが人命救助で地元紙に。
AMAの説明と、Yukihiro Dobashi、Yoshihiro Hayashiの二人の日本人 との文字が見える。

えらい、さすが日本チームメンバー!!