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9月14日現地発 上位独占を目指して、強風にも負けず、日本選手全員大躍進。 決勝第一日目 |
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山場は昼休憩後にやってきた。 風は相変わらず強い。 決勝ラウンドに使われている第2フライトラインでは選手は真北に向かって演技することになる。 時計で言うと1時から3時の方向から気まぐれに向きを変えて風が吹き付ける。 午前中の決勝1ラウンドでCurtis選手と同じトップ1000点をとった小林選手からのスタートである。 世界の舞台に立ったときの彼の強さは過去2回の世界大会で実証済みだ。 戦っているという気持ちを決して表情に出さず、飄々と飛ばしている。結果は後から付いてくる、そんな達観があるのか? サー クルウィズスリー360°ピルエットと540°ストールターンウィズハーフロール以外は平均7点以上をだし、その合計は決勝1ラウンド目を上回る本日の最高566点を獲得。 いきなり逃げ切り態勢を作る。 このラウンドで1000点を取ると、優勝への王手がかかる。 第1ラウンドでは事実上のトップだったと海外選手に評価された泉水選手。 少し弱まった風のすきをついて足早にヘリパッドに向かう。トライアングルはCurtis選手なみの早いスピードでこなす。 強風時にねばりのホバリングは不利と読んだのであろう。 しかしサークルウィズスリー360°ピルエットでは突風に見舞われる、風に叩かれたヘリが上下にあおられる。 結局ここでの不運とオートロで点を失い、549.5に終わる。 この大会は本当に彼には厳しい大会だ。 プッシュオーバーとコブラロールの頂点を低く小さくまとめた感のあるCliff Hiatt選手。 オートロがセントラルヘリパッドに決まると2m近い巨体全身を使ってジャンボなガッツポーズを見せた。 555.5点。 昨日1000点を出したScott Grayもオートロで9点をもらったものの、ホバリングでこの風には勝てず、548.5点。 次は土橋選手。 相変わらずの強風の中、うまくヘリをコントロールしている。バーチカルレクタングルの上昇もぴたっと押さえた。 大きく風上でターンしてロールリバーサルを決める。 コブラロール、540°ストールターンウィズハーフロールの演技にはその素晴らしさにギャラリーから拍手が沸いた。 キューバンエイトのさらに大きい拍手にこたえ土橋選手が後ろを向いてギャラリーにガッツポーズをした。 ヘリがまだ飛んでいるのに..。会場はおおウケだ。 オートロも久しぶりにセンターに決まり得点はなんと601点。決勝第2ラウンドのハイスコアーだ。 続くは、この波に乗って得点を上げたい橋本選手。 ほぼ完璧に見えるコブラロール、切れのある540°ストールターンウィズハーフロール。 スピードの乗ったタテモノはお手の物だが、今回は要所要所でスピードを殺しきれいにみせるテクニックを使っているようにも見える。 580点。 いたずらな風さえなければホバリングでもっと点が望める。 チャンピオンの完全復調宣言を出したいところだ。 ここまで多少の疑念を抱かせながらも最高点1000点を3度獲得したCurtis Youngblood。 吹き付ける風におさまらぬ上下動。トライアングルでバックするときにピッチングが抑えられない。 サークルウィズスリー360°ピルエットでは離陸さえ決まらなかった。アイレベルでいったんとめ後退するかと思った瞬間、さらに10cm浮いた。 レクタングル2で後半風が収まってきたがキレは見られない。 ギャラリーからは、ため息にも似た声がもれる。 プッシュオーバー、コブラロールともに他のアメリカ選手と同じく頂点を低めに抑えている。 ギャラリーからはダイナミックさに欠けるように見える。高さ方向の60°のフレームを意識しているのだろうか。審査員の目にはどう映っているのだろう。 採点が下った、542.5点。 Curtis選手がトップ2の点にからまないのはこのラウンドが初めてだ。Curtis選手でも飛ばなければ点が出ないことが証明された今、最終ラウンドで日本選手が逆転する可能性が大きくなった。 チャンスはだれにでもある、ファイト! |
決勝進出者14名 | チーム優勝の日本(後列)、準優勝のUSA(前列左)、3位の英国(前列右) |
小林選手 | |
現在トップを維持する、Curtis Youngblood選手 彼を抜けなければ優勝の目はなくなる。 |
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泉水選手 | |
土橋選手と高柳ヘルパー | |
橋本選手 | |
日本選手諸君、決勝最終日にもさらなる活躍を期待しています。 |