2006 アジア・オセアニア選手権(F3C) 競技観戦の基礎知識 F3Cアジア・オセアニア選手権のレポートをごらんになる方のために、どのような競技会なのかをより知っていただくために整理してみました。 なお、現行ルール及び主催者告知(Bulletin)を元に記載し、一部未確定事項については推定も加えてあります。競技開催後の選手ミーティングの結果で一部訂正があるかもしれません。 |
1.使用ルール |
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FAI F3Cルール(2006年版)による。(現行ルール PDFファイル 356KB) 2006年1月から適用となった現行ルールの、国際級の大会での使用は初めてといえます。 予選ラウンド(第1ラウンド〜第4ラウンド)は 演技スケジュールA を使用する。 決勝ラウンド(フライオフと言う)には 演技スケジュールB を使用する。 |
2.ジャッジング |
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予選ラウンド 選手の演技は約10M離れた位置並んだ5名のジャッジにより採点されます。 一つの演技毎に演技の完成度に応じてジャッジペーパーに0〜10点(0.5点刻み)のマークを付けます。 その演技に対して5人のジャッジが付けた点のうち、最高点と最低点を切り捨てた、3名分の得点合計がその演技の得点(ジャッジ素点数とも言う)となります。 全演技のジャッジ素点の合計が選手にとってのそのラウンドのジャッジ素得点となります。 予選ラウンドの素点の最高点は、3人×10点×10演技=300点 決勝ラウンド 各演技に対して5人のジャッジが付けた点のうち、最高点と最低点を切り捨てた、3名分の得点合計がその演技の得点(ジャッジ素点数とも言う)となります。 全演技のジャッジ素点の合計が選手にとってのそのラウンドのジャッジ素得点となります。 決勝ラウンドの素点の最高点は、3人×10点×10演技=300点 |
3.ラウンド得点(スコア) |
各ラウンドの成績は、そのラウンドでのジャッジ素点の平均点を500点に換算し、全選手のジャッジ素点を比率で換算して算出されます。 500分率方式と呼ばれています。 ただし、平均点算出の基礎となるのは全ての演技を完了した選手の得点です。 (例えば 1個の演技を完了しなかった場合はその選手の素点は平均点算出には使われません。 ただし、その選手もスコアは算出されます。 これは、平均点に恣意的な要因が入るのを防ぐためでもあります) |
4.予選ラウンドと団体成績 |
一カ国の出場選手は最大3人。 全員が予選ラウンド1〜4に出場する権利を有し、各選手の予選ラウンド1〜4のうち一番低いラウンド得点を切り捨てた3ラウンド分の合計得点を合算したものが団体成績となり、団体順位が決定される。 (代表者が3名に満たない国は当然不利となる) |
5.個人成績 |
選手の個人成績は、予選ラウンドと決勝ラウンドの総合で算出されます。 予選ラウンド1〜4のうち一番低いラウンド得点を切り捨てた3ラウンド分の合計得点が個人の予選ラウンド得点となります。 この得点の上位15人の選手が決勝に出場できます。 決勝進出15名について、予選ラウンド得点を再度500分率に換算します。 決勝ラウンドは、決勝第1ラウンド〜第3ラウンドまで行われ、各ラウンドとも、 ジャッジ素点を500分率で換算し算出されます。 予選ラウンド得点、決勝1、決勝2、決勝3の4個の得点のうちもっとも低いものを切り捨てた3個の得点の合計が個人の最終成績となります。 |
8.雨等で不成立のラウンドがあった場合はどうなるのか |
F3Cルールによると、"選手は4ラウンドの予選ラウンドに出場する権利を持つ" とあります。 ということは、競技最初の2日間の間に雨天での不成立日が発生した場合、競技3日目に設定されている予備日を充て、それでも足りなければ決勝ラウンドの日程を使ってでも行うことになると考えられます。 予選ラウンドは、全選手が出場し、国別の順位決定の意味もあるラウンド。 決勝ラウンドは上位選手に順位を上げるチャンスを与えるオプション。 と考えられます。 これまでの世界選手権は、天気には恵まれ不成立ラウンドは無かったと記憶しています。 今回の大会が台風等を食らい2日雨による不成立が発生すれば予備日では足りなくなります。 決勝ラウンドが無くなる可能性もあります。 実際にそのケースが発生した場合、陪審員(JURY)の判断で進行が決まると考えられます。 FAI選手権では、陪審員(JURY)の権限は実に強大なのです。 (これ以上のフォントサイズがありませんが、この数倍大きく書きたいくらいです) 注) 日本選手権では、あらかじめ雨天による不成立日が発生した場合の解釈をあらかじめ設定しています(日本版ルール) |