応援旗を振り続けていると疲れますので、応援団長も不定期に控室で休憩を取ります。
居眠りしながらぶつぶつ言うかもしれませんが気にしないでください。 すべて寝言みたいなもんですから。

2007.08.07

まずは日本選手の団体優勝、個人優勝、上位独占と、日本選手の日々努力と関係各社の研究開発の成果であり、その努力のすべてが結実した結果であることに違いありません。

開催地が天候の変化の激しい時期に重なったのは少しだけ心残りですが、大会を成功裏に終わらせることに尽力した多くの関係者に敬意を表したいと思います。

敬意は表していますが、やはり少し言いたいことがあります。

1) ルールの変化

今回の世界選手権の1年前になる2006年に定期の大改訂が行われました。
その一つに得点集計の500分率による集計があります。
それまでのトップ1000分点ではなく、まともに全演技をこなした選手全員の平均点を500点に換算し、選手成績を算出する方式です。

観戦の基礎知識 の欄にも書きましたが、この方式には特に海外の大きな大会で決勝進出選手から予選持ち点の再圧縮による低得点傾向に対してブチブチが出ていました。
2006年度に行われたアジアオセアニア選手権(開催地 太田市)では、ルール通り行われましたが特にブチブチは出ていませんでした。(というよりルールを完全に理解していない外国選手がほとんどで、得点板の前で説明して 今分かりました と言う選手が多かったようで。。。)

今回の世界選手権を控え、4月に行われたCIAM総会で500分率の集計方法に対しての提案がなされ、上位20%または12名の平均点を算出基礎とする方式で、今回の世界選手権でのローカルルール的な使用が決まりました。
一見したところ全選手の平均による方式と比較して決勝進出者には良いように思われましたが一つ大きな不具合がありました。
二面進行の場合は、平均点算出人数は1/2とし、各日、各ライン毎に集計する。
今回の場合は平均点算出基礎人数は12名ですので、各日、各ライン毎に上位6名の平均点を500点に換算し、ラウンド毎に(2日で2ラウンドに相当)集計する。
ここで大きな問題が発生します。 ラインの区分により有利不利が生じました。 はっきり言えば下手な者が上位にいるラインほど得点が高くなる、ということです。
予選ラウンドではこれで進行し始めました。
得点経過を見ていた方は分かっていると思います。


ラウンド毎に上位12名の素点を500分率に換算すればこの問題は生じないのです。
結果として、予選ラウンド終了直前のチームマネージャーミーティングで本来のルール通りに戻すことが決まり一件落着。

だだし、決勝時の予選持ち越し点の集計については決勝進出15名について、予選4ラウンドの内、各自高い方の3ラウンドの素点合計を500分率集計して使用しています。 少々ルール解釈上疑問ありですが、ま、誤差範囲です。

いずれにしても、500分率方式で初めての2面進行ですので多少のギクシャクは仕方ないとは思いますが、選手によけいな心配事を与えた本部の責任はあるように思います。

2)得点集計

500分率では、全演技を終えた選手を平均点集計対象とします。
あとから全平均方式に変えて正しく平均点が算出できたのでしょうか???
JULY(陪審員)が目を光らせているので間違いないとは思いますが。


3)エンジン、燃料、そして電動

現行ルールでは
エンジン排気量に制限があります。(2サイクル15CC以下)
燃料には規制がありません。
電動ではバッテリー電圧に制限があり。(42V以下)
モーターには規制がありません。

となっています。

日本選手権では燃料をエコロジー燃料としており(ニトロ15%)、環境配慮から日本提案としてルール改定に向けて提案しており、ルールに取り入れられる方向と聞きますが、現状では規制がありません。 日本代表選手には国内仕様の燃料で出場してほしい旨が伝えられており、選手はそれを使用して出場しました。
外国選手は、すべて30ニトロのようです。 
今回の開催地では強風に悩まされ、パワー勝負に持ち込まれたようで、低ニトロの日本代表選手はかなり苦労したようです。

加えて、かーちすが電動で登場。 モーターパワーには規制がありませんので、推定5馬力ほど出力のようで、 そのうえ、日頃の行い良く強風に当たらなかったようで俄然有利に。。。

90エンジンが精々3から3.5馬力、その上低ニトロの、さらに日頃の行いのためか(?)強風にぶつかった選手は上空での勝負に不利だったようで。。。

電動はエコロジー???
かーちす選手の練習風景の写真を見ても分かるように、一日中車のエンジン駆けっぱなしでやっと充電、それでも足りずに他の選手の車でもエンジン駆けっぱなしで充電とか
これもエコ?


今回の世界選手権の教訓から、イコールパワーでの競技となる方向で時期ルール改定に提案されるのを期待します。





なお、ここに書いてあることはすべて応援団長が応援旗を振り疲れて居眠りしたときに発した寝言でありますので、まともに受けられて災難が降りかかったとしても応援団長は関知できません。

何にしても選手の皆さんおつかれさま。
すばらしい大会の応援者でであったことを誇りに思います。


再度言いますが、(これは本当)

このレポートを読まれている、特に関東在住のみなさまへ。
8月26日に尾島で予定されているRCヘリフェスタ(MRHA主催)に日本チーム4選手が出場。 報告フライトを行う予定です。
真っ黒に日焼けした選手達に逢えます。  
もちろん関東のみならず、尾島は沖縄や北海道からでもポーランドに比べれば比較的近い場所にありますのでどうぞ
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